モモのブログだヨー♪
日記とか書くかもー
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「 」自分の声に飛び起きた
薄暗い、打ちっぱなしの部屋にぽつりとある凝ったデザインの机と椅子、そしてベット
ボクはまたその部屋に戻された
どうして逃げようとするんだい?
スーツ姿の―――――が至極理解できないという顔でボクを見ている
食事も服も寝るところもあるじゃないか
悪い子にはお仕置きが必要だね
笑顔の―――――が電気を消す
真っ暗の部屋の中で壁沿いに逃げるけどカシャカシャ、とボクの手についた手錠が居場所を伝える
ぐっと服の裾をつかまれて床に引き倒される
大丈夫かい××?
痛くないかい××?
怖いのかい××?
可愛いね××?
首、腕、腰、足、ガブガブ、と体のあちこちを食べられていく
感覚もいつものように段々薄れていく
急激に血液を失うととても寒くなり、何故か記憶も曖昧になる
おいしいよ××
ずっと私の傍にいておくれ
お前は私の大事な御馳走なんだから
「ご主人、様、わぁっ?!」
自分の声に飛び起きた、と共にベットから落ちる。
新聞屋さんのバイクの音が遠くで聞こえる。
無意識に手首を握りしめていたのに気が付いた。
だいじょぶ、だいじょぶ、自分に言い聞かせながら深呼吸を繰り返す。
豆電球がつきっぱなしの薄明りのワンルームには教科書やプリント、ギターなどが見える。
だいじょぶ、オレの部屋だ。
床に寝そべったまま、リュックの中から箸置きを取出す。
「箸置きって持ち歩くものなのか?」
「いーの!これはお守りでもあるの!」
以前先生にそう言ったのを思い出し、ふふっと笑う。
「忘れたふりしてたら本当に忘れちゃえばいいのに、だヨ」
首痛ーい、とひとりごちながら睡魔に誘われ床の上で寝てしまった。
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