PM 9:30

「た、タダイマ…」

「お疲れ」

「あ、せんせ、いらっしゃーい」

「…ウナギくせぇな」

「…仕方ないデショー、ウナギ屋さんに居ただからー」

「おい、それ今日のまかないか？」

「そだヨー♪」

「ウナ重…しかも大きい方だ…いくらするんだソレ…」

「えへへー、いっただっきマース♪」

「おい、私にも寄越せ」

「えー？いいヨー？」

「やった、おい、箸！」

「もー自分でとってきてヨー」





ウナギおいし！

PM 7:34

「おかみさん横とおりまーすだヨー」

「え、あぁ！」

「わわっ！」



カタン



「ごめん桃ちゃん大丈夫？！あああお吸い物前掛けにこぼれてる！？」

「ダイジョブ、ダイジョブだヨーおかみさんごめんなさーい！」

「大丈夫？熱くない？」

「ダイジョブだヨーこの前掛け生地厚いだからー。おぼんビショビショだ、替えてきまーす♪」










。ｏ（熱かっタ…）

PM 2:03

「あ、せんせーやほー」

「おう…お前、ウナギくさいな」

「ヒドイ！？」

「バイト帰りか」

「うん、夜の部までクラブ見に行こうと思ってー」

「夜もバイトか、頑張るな」

「ウナギ屋さんは夏がカキイレドキだからネー。昼も忙しかっタ…ふふふ」

「まぁ、無理はしないようにな」

「はーい、夜も予約でで満席ナノー」

「おお、さすがだな、高いのに」

「夏だからネー…あ、オレクラブ行かなきゃー」

「キチンと水飲めよー」

「はーい！」

ＡＭ 10:00

「あれ、何してるんだ姫」

「あーせんせーおはよ、よっと」

「なんだそのダンボールは」

「んー？本だヨー」

「それを学校まで運ぶのか？」

「うん」

「いくつ？」

「うーん…数十個？」

「お前、1人で運ぶつもりか？」

「がんばるー」

「…お前みたいな貧弱にそれは無理だぞ」

「ダイジョブ！怪力無双使うだから！」

「一般人の前でか？」

「あ……」

「…車出してやるから、乗せろ」

「え、ほんと？！ヤタ！」

電話！

デザイナーさんから水着コンテスト参加してねって電話来たー

わーい水着♪楽しみだなー♪

なんかネー「和！夏は和だから！」って叫んでたネー…

…デザイナーさんの本気怖い…



そいえば最近デザイナーさんの部屋にピンク色のフリルいっぱい散らばってタ…

アレ…オレの衣装なのカナ…？

PM 8:37

「桃ちゃん今まかない出来るからちょっと待ってて」

「はーい♪」

「今日は忙しかったからうな重にするでな」

「わーいウナギ♪ウナギ♪」

「あれ、明日桃ちゃん予約してなかったっけ？」

「あ、うん、デザイナーさんとお昼食べにくるだヨ？」

「ウナギ食べるんじゃないの？」

「…？…うん」

「連続になっちゃうな」

「…あ」

「「…あ」」

「桃ちゃんだけうどんにするかー？」

「え、ヤダ！オレもウナギがいい！」

「飽いちゃうだろ？」

「今日は今日！明日は明日だもん！」

「あっはっは！」

AM 10:02

～～～♪～～～♪


『…姫か…どうした』

『せんせーせんせー体術教えてー！』

『あ゛？…こんな朝早くに私を起こしていい度胸だなお前…』

『朝って…もう10時だヨ…せんせー足技特訓したいノー！』

『あーうるせぇ。1時間後に学校だ。私の休みを潰したことを後悔させてやる』

『せんせ、寝起き性格悪い…『なんか言ったか』…ナンデモナイ、デス…』

『じゃあ後でな、救急箱持ってきとけよ』


プツッ…


「…急な奴だ…」

AM0:34

『...はぁーい、モモだヨー？』

『あ、ごめん寝てた？』

『んぁー...今起きター...どしたノーデザイナーさん？』

『ごめんねー、あ、それでね、桃、空飛ぶオモチャ知ってる？』

『んー...デザイナーさん寝惚けてるだネーえへへー...』

『桃もなかなか寝惚けてるね..じゃくて、なんか兎みたいな顔で背中に羽生えてて宙に浮くオモチャ！知らない？』

『...ぅー...兎は浮かないだヨー？』

『いや、兎みたいなんだけど兎じゃないの！お腹にハートマーク付いててなんかクリオネみたいだったの！
』

『...んーハートー？...え、ハート？』

『そう！もー超可愛いの！ふわふわ浮いててねー最近のオモチャってすごいねー生きてるみたい！』

『...へ、へーそなノ...。o(ナノナノの事だよネ...？)』

『それで今度の衣装あのぬいぐるみモチーフでいこうと思ってるんだけど桃あのオモチャ知らない？オモチャ持ってた子さ、桃の学校の制服着てたんだけど』

『...し、知らナイ』

『そっかーオモチャ屋さん行ってみよ、あ、そうそう、この衣装多分女装っぽくなるよ、多分』

『ぅ、うん、え？女装ナノ？』

『うん、フリフリ。女装やっぱ抵抗ある？』

『いや、そんなだケド...オレおっきいだヨ？他の人にしたらいいんじゃないカナ？』

『わかってないなーそのアンバランスがいいの、桃の服を考えるのが楽しいんだからー』

『そなのー？』

『そなの！桃女装したら絶対似合うし！』

『あ、ハイ...』

『それに先生に聞いたよー♪テストの点数悪かったから罰ゲームでフリフリの服着るんでしょ？罰ゲームも兼ねて着てよー♪』

『ぅぅぅ...頑張る、ます』

『ん、じゃあそういうことでー。お楽しみにねー♪』

『はぁーい...』






「...せんせとデザイナーさん仲良くなったの？？？」

PM 4:27

『クックック』

『...？...なんだヨーせんせー』

『いや、なんでもないよピーチちゃん』

『もうバレてる？！』

『あっはっは！似合ってるぞその称号！』

『うぅぅうるさーいだヨーせんせー！』

『もっと勉強することだな、ピーチちゃん』

『わかってるだヨ！せんせー今日補習しよ！ほしゅー！』

『ふふん、いい心掛けだな、じゃあ放課後にな。ピーチちゃん』

『恥ずかしだからピーチちゃん言わないでー！』

『あっはっは』

AM 11:53

「おい、姫居るか」

「せんせーどしたのー？」

「今日補習な」

「えぇぇーオレ今日ギター練習したい...」

「Shut up」

「ぅ...せんせ最近英語ばっかりー」

「お前のためだ、覚えろ」

「ぅー...アイ ワント プラクティス ギター」


ヒュッ、ﾋﾞﾘｯ


「want to practiceだ」

「すみませ...あ、わぁあ！オレのリュック！？」

「あ？」

「せんせーが蹴るだから破れただケド！？」

「...そんなもんかわせないお前が悪い」

「かわしただヨ？！リュックで軌道ずらしただカラ破れちゃったノー！」

「...む」

「せんせのバカー！」

「...すまん」